のりたま
今日のお昼ご飯。
-炊けてから33時間経った白いご飯
-丸美屋の「のりたま」
-適度な冷たさの水
終わり。
今日は、昨日の私の様に、
母が「下痢だーお腹痛いー薬飲んで寝るしかないな」
と、ベッドに潜り込んだきり一向に動こうとしない為(喋るけど)、
1人昼食。
いわゆる孤食って奴。
この前家庭科の先生が、いつもの鼻に掛かった様な声で、
「最近は個食や孤食、いわゆる”こしょく”が増えてきているので、皆さんはちゃんと家族で食事する様にしてくださいね~」
と教科書の文をコピーした様に言っていたのに。
早速かよ。
と言うか、先生がその事を話してから、
私の家では孤食が増えた気がする。
特に朝食。
YouTubeでラジオ体操を流しながら、
微妙に違う動きをしている妹(それでも多分頑張っているのだろうが)と
着替えかけで妹の後ろで体操をする父をちらりと見て、
私は見ていないかの様に
パンを「チン」する。
そんな日が毎日続くもんだから、
もう私は孤食に慣れきっている。
慣れてはいけないのかもしれないが。
まぁ良い。
のりたまがかかったご飯を口に運びながら、
私は緑色をしたのりたまのパッケージ(って言うのかは分からないが)
を裏返した。
のりたまに関するエピソードを募集した時期があったらしく、
最優秀賞の文章が載せられていた。
口を動かしながら無言で読む。
そういえば、日本に居た時にも、
違うエピソードが載ったのりたまを見た気がする。
優秀賞だったかな…。
どんな話だったっけ…。
そんな事を考えていたら、
茶碗の中ののりたまとご飯の比率が、
3:7
になっていた(地球の陸と海と同じだったり)。
のりたまをかける。
すると、比率がひっくり返ってしまった(海と陸の比率が逆になったら大変だろうな)。
のりたまの”海”。
盛り上がったご飯の小さな”山”。
私はのりたまを落としながら、
その小さな山を全て口に入れた。
また温かい山がやってきた。
のりたまと混ぜながら口に運ぶ。
山は無くなり、海が少しだけ残った。
また山を盛りに行く。
茶碗の中には何も無くなった。
茶碗は流しに置かれ、水でいっぱいにされる。
私は適度な冷たさの水を口に流し込み、席を立つ。
あぁ、お腹が空いた。
お腹が痛くなってきた。